平成20年度東北地方集会 『秋田大会』

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 講演の様子:

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「生命尊重の保育」  佐々 昌樹師(功運寺住職・まこと幼稚園園長)

 

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 実際に幼稚園を運営されている佐々師の経験より、幼稚園の現状、子育ての現状が語られました。
食事の挨拶「いただきます」の意義さえ不明瞭になっている時代ですが、生命を尊重する教育が必要な今こそ、日本にしかない「いただきます」の文化が大事とのことです。また、最近は少ない動物飼育ですが、デス・エデュケイションの観点から非常に有用であり、師の取り組みが紹介されました。

佐々 昌樹師(功運寺住職・まこと幼稚園園長)
 駒澤大学仏教学部卒業。大本山永平寺にて安居修行。 功運寺住職。まこと幼稚園園長。功運寺日曜学園園長。曹洞宗管内布教師。曹洞宗保育連合会理事。中野区私立幼稚園連合会理事。 東京都私立幼稚園連合会常任理事・振興対策委員副委員長。 元てらスクール編集委員。元鶴見大学短期大学部保育科非常勤講師。

 

 

 

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「紙芝居で伝える仏のこころ」~超大型紙芝居の実演~  諸橋 精光師(紙芝居作家)


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 諸橋師の作品の中から、巨大紙芝居の「くもの糸」と「もちもちの木」を実演いただきました。
圧倒的な迫力の絵と、情緒豊かな声とバックに流れる効果音、そして紙芝居ならではの映像の動きに、会場は深く引き込まれました。 皆童心に帰り、感動的なお話に涙する姿も見受けられました。

諸橋 精光師(紙芝居作家)
 1954年新潟県長岡市生まれ。創形美術学校造形科、大正大学仏教学部卒業。20代後半より仏教説話を中心とした絵本・超大型紙芝居の制作を始める。「ナムチンカラトラヤーヤー ねことおしょうさま」で2001ブラティ スラバァ世界絵本原画ビエンナーレ出品。「えにかいたねこ」でボローニャ国際絵本原画展入選。第31回高橋五山賞、第29回正力松太郎賞、土屋文明記念文学館賞など数々の賞を受ける。現在も長岡市にある真言宗豊山派千蔵院の副住職として、寺務の傍ら絵本・紙芝居・絵画の制作を続けている。
 主な作品に紙芝居では「モチモチの木」「ごんぎつね」「くもの糸」(以上鈴木出版)、絵本では「はしれ!チビ電」(童心社)「般若心経絵本」(小学館)「ジャータカ絵本」(大法輪閣)「ぽっかぽか」(小学館)
 
   

 

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「いま、子どもたちは…」~私たちにできること、しなければならないこと~ 水谷 修氏(教育評論家)


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 水谷先生の様々な活動をご紹介いただき、また夜回り活動を通して、現代に生きる子供達との関わりをお話しいただきました。先生は薬物中毒、ひきこもり、自傷、さまざまな問題を抱える子供達と、一人一人正面から向き合ってらっしゃいます。
 自分の命は自分の物だけではない。自分の命は、沢山の人から、中には死にたく無い死にたく無いと無念な死を遂げた人から、託されている命なのです。過去の人たちが必死になって守ってくれた命のつながりなのです。どうして粗末にする事ができるでしょうか。
 子供達をほめてあげる事の大切さ、まずは沢山の挨拶が笑顔を生み、地域を明るくする事。そしてお寺を子供達に開放して欲しいということ。ほぼ満員の会場は水谷先生の鮮烈な経験談に涙し、ユーモアのあるお話に笑いがこぼれ、90分の講演はあっという間に過ぎていきました。

水谷 修氏(教育評論家)
 1956年、横浜に生まれる。少年期を山形にて過ごす。上智大学文学部哲学科卒業。横浜市にて、長く高校教員として勤務。12年間を定時制高校で過ごす。 教員生活のほとんどの時期、生徒指導を担当し、中・高校生の非行・薬物汚染・心の問題に関わり、生徒の更生と非行防止、薬物汚染拡大の予防活動を精力的に行なっている。
 また、若者たちから「夜回り」と呼ばれている深夜の繁華街のパトロールを通して、多くの若者たちとふれあい、彼らの非行防止と更生に取り組んでいる。一方で、全国各地からのメールや電話による様々な子どもたちからの相談に答え、子どもたちの不登校や心の病、自殺などの問題に関わっている。その現場での経験をもとに、専門誌や新聞・雑誌への執筆、テレビ・ラジオ等への出演、日本各地での講演等を通し、子どもたちが今直面している様々な問題について訴えている。
 主な著書:『さらば、哀しみのドラッグ』高文研、『夜回り先生』『夜回り先生と夜眠れない子どもたち』『子どもたちへ—夜回り先生のメッセージ』以上サンクチュアリ出版、『子どもたちよ!大人たちへ』朝日新聞社、『夜回り先生 こころの授業』『いいんだよ』以上日本評論社、 他多数

 

 

「ぼくの わたしの ほとけさま」展示

   …県内幼稚園児の描いたほとけさまの絵を飾りました。子供の心に宿る純粋無垢な心をご覧頂きました。

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     大会当日展示    秋田キャッスルホテル 大会会場前フロア
     大会後展示     秋田市 県立児童館 10月29日~11月12日

 

 

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講演終了後、秋田大会記念式典が開かれました。

 

 

開催のごあいさつ

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 秋田県曹洞宗青年会会長 亀谷隆道

 近年の青少年による凶悪事件は後を絶たず、社会は極めて悲惨な状況にあります。子ども達のために、仏教者として私共は何をすべきか、何ができるのかとの思いから「児童教育」をテーマに研修を重ねて参りました。
 子ども達が「いのちの尊さ」「人とのつながり」「他への思いやり」といったことを学ぶためには、学校や家庭のみならず地域の力が必要です。とりわけ寺院や僧侶という存在には、まだまだ子ども達のために何かができる多くの可能性があるものと考えます。子どもと僧侶、地域とお寺の関係性から、子どもを取り巻く諸問題に一筋でも光明を見出していただくきっかけとして、この度の大会を企画いたしました。
 幼稚園の園長として仏教保育を実践されている佐々師のお話、また絵本・紙芝居作家として分かりやすく仏教を説く諸橋師の実演、そして“夜回り先生”として現代的な青少年問題に取り組んでおられる水谷先生から手がかりをいただき、私たちが子ども達のために何をすべきか、何ができるのかを一緒に考える場にいたしたく存じます。 合掌

主 催:東北地区曹洞宗青年会連絡協議会 主 管:秋田県曹洞宗青年会
協 力:曹洞宗秋田県宗務所・全国曹洞宗青年会
お問合せ:秋田県曹洞宗青年会事務局(北秋田市浦田 源昌寺内)電話 0186-73-2143